韓国ドラマ『告白の代価』概要!
- 韓国原題:『자백의 대가』/英題『The Price of Confession』
- ジャンル:ミステリー、スリラー、犯罪、復讐、ピカレスク
- 原作:Netflixオリジナル
- 韓国配信:Netflix /2025年12月5日配信開始/全12話
- 日本配信:韓国と同様
- 監督:イ・ジョンヒョ(이정효)
ドラマ『イ・ドゥナ!』『愛の不時着』『ロマンスは別冊付録』『グッドワイフ』など - 脚本:クォン・ジョングァン(권종관)
『告白の代価』あらすじ!
2022年。中学の美術教師をしているアン・ユンスは、画家の夫ギデと娘スプと幸せに生活していました。
ある日ユンスがギデのアトリエを訪れると、首を刺され血塗れで倒れているギデの姿が…。
取調べを受けるユンスの様子を見た刑事出身の検事ペク・ドンフンは、直感的にユンスが犯人だと確信。
結局、容疑者として刑務所に収監されてしまうユンスですが、無実を訴え続けます。
同じ頃、歯科医夫婦が毒殺される事件が発生。犯人は夫婦のもとで働いていた歯科助手モ・ウンでした。
ウンは刑務所内で出会ったユンスに、「あなたを外に出してあげる。その代わりにして欲しいことがある」と、
ある提案をするのですが…。
『告白の代価』キャスト紹介!
チョン・ドヨン/アン・ユンス役
中学校の美術講師。画家の夫ギデと幼稚園児の娘スプと暮らしている。
明るく生徒からも人気があったが、派手な洋服が好きなど個性も強く、一般的な母親とは違う雰囲気を持つ。
無実を訴えるも、夫殺害の容疑者に。1人残されてしまう娘が心配で、ウンの提案を飲むことに…。
1973年2月11日生まれ。高校2年の時にスカウトされ、CMでデビュー。ソウル芸術大学に進学し俳優の道へ。
2007年に結婚し、1児の母。50代とは思えない美貌で国民的人気を誇り、最前線で活躍し続けている。
代表作は、『男と女』『キル・ボクスン』『リボルバー』、ドラマ『LOST 人間失格』『グッドワイフ』『イルタスキャンダル』など。
キム・ゴウン/モ・ウン役
歯科医夫婦殺害事件の容疑者。「サイコパス」「魔女」と世間を騒がせている。
常に表情を変えず、感情を失ったような不気味な印象を放つ。
刑務所でユンスに接近し、「夫殺しの罪を被る代わりに頼みたいことがある」と提案する。
1991年7月2日生まれ。制作スタッフやシナリオ作家を目指して芸術高校に進学するが、当時の先生の勧めで演じる側に。
長編映画デビュー作は2012年『ウンギョ 青い蜜』。体当たりな演技で鮮烈な印象を残し、この年の新人賞をかっさらいました。
以降、実力派女優として幅広いジャンルの作品で活躍。『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』で世界的に認知度を上げる。
その他の代表作は、映画『君が描く光』『ユ・ヨルの音楽アルバム』『破墓』、ドラマ『ユミの細胞たち』シリーズ、『シスターズ』など。
パク・ヘス/ペク・ドンフン役
刑事出身の検事。事件現場と警察署を直接行き来し事件を捜査するしぶとさが武器。
誰もが認める実力者だが、警察・検察両サイドから煙たがられている部分も。
ユンスを犯人だと確信し、そうでないかもしれないという考えは1ミリも持っていない。
1981年11月21日生まれ。2007年に舞台俳優としてデビュー。2015年のドラマ『六龍が飛ぶ』で認知度を上げる。
代表作は、ドラマ『刑務所のルールブック』『イカゲーム』『キマイラ』『ペーパー・ハウス・コリア』『悪縁』など。

チン・ソンギュ/チャン・ジョング役
ボクシング選手出身。ユンスの弁護士。
勝率は業界底辺だが、持ち前の打たれ強さ・粘り強さでユンスの弁護に全力を尽くす。
1977年9月13日生まれ。2004年に舞台俳優としてデビュー。2010年『ロードナンバーワン』でドラマ進出。
数々の映画・ドラマで名脇役として活躍。2010年に劇団仲間の女優のパク・ボギョンと結婚。
代表作は、映画『エクストリーム・ジョブ』『カウント』、ドラマ『悪の心を読む者たち』『悪霊狩猟団カウンターズ2』『テプン商事』など。

『告白の代価』見どころ!
『告白の代価』というタイトルの真意を考えさせられる!
「ウンの告白(自白)によって解放されたユンスが、その代わりにある行動をしなければならない」
というストーリーをそのまま凝縮したようなタイトル『告白の代価』。
ですが見ているうちに、「告白=法的な自白だけを意味しているんじゃない」と感じてきます。
誰を信じ、どこまで語り、何を隠すか。生き残るために、または目的を達成するために口にする言葉。
その全てが「告白」であり、その一つ一つに代価が伴うようにストーリーが展開していきます。
また、本来であれば、告白という真実を語る行為は、救い・解決・解放へと進む善の手段です。
しかしそれが、交渉材料・脅し・支配といった悪の手段になるのも面白いところ。
ウンの告白により物理的には解放されたものの、精神的に支配されることになるユンス。
彼女はこの支配から逃れられるのでしょうか…?
そもそもユンスを信じていい?ウンは本当に悪人?自分の答えが何度も揺らぐ!
ユンスは「夫を殺害された可哀想な妻」という立場からスタートしますが、取調べ中にヘラヘラと笑ったり、
夫の遺品を早々に売りに出したり、悲しんでいるように見えない行動が目につきます。
その違和感にペク検事の勘が刺激されるように、私にも「あれ?そこから疑うべき?」と疑問が生じました。
そして夫婦を殺害した犯人という立場からスタートするウン。殺人犯である以上、悪人なのは確かですが、
感情のないまま、共感を求めることもなく、綺麗事も言わない。
全てを見透かしているようなあまりに堂々とした態度と、そこから醸し出される覚悟に、
「この人が一番信じられる人物なのではないか」と思い始めてしまいました。
さらにユンスとウンの奇妙な関係性も見どころ。
完全に助け合っている訳でもなく、利用し合っている訳でもなく、互いに情が芽生えている訳でもない。
共犯というには物理的な距離がありすぎるけど、「代価」が成し遂げられるまでは決して決別は出来ない。
そんな、脆いのか強固なのかわからないパートナー関係がどうなっていくのか…。全く予想ができません!
『告白の代価』マニアックポイント!
あの人気子役俳優が初の悪役に挑戦!成長を感じます
7歳でデビューし、主要男性キャストの幼少期・少年期・青年期を数々演じてきた、
韓ドラを支え続けてきたと言っても過言ではない子役出身俳優ナム・ダルムも出演しています。
兵役も終え、すっかり大人っぽく男らしくなりました!
そして本作では初めて、本格的な悪役に挑戦しています。
管理者JUMI汚い言葉を吐きまくるナム・ダルム君、要チェック!
キャストのこれまでの共演歴まとめ!
| 2015ドラマ『六龍が飛ぶ』 | パク・ヘス チン・ソンギュ イ・チョヒ ミン・ソンウク ナム・ダルム |
| 2015年映画『メモリーズ 追憶の剣』 | チョン・ドヨン キム・ゴウン |
| 2016年ドラマ『グッドワイフ』 | イ・ジョンヒョ監督 チョン・ドヨン |
| 2019年映画『ユ・ヨルの音楽アルバム』 | キム・ゴウン キム・グッキ |
| 2019年ドラマ『ロマンスは別冊付録』 | イ・ジョンヒョ監督 キム・ソニョン |
| 2019年ドラマ『愛の不時着』 | イ・ジョンヒョ監督 キム・ソニョン |
| 2023年ドラマ『イルタスキャンダル』 | チョン・ドヨン キム・ソニョン キム・ダフィン |
| 2023年ドラマ『イ・ドゥナ!』 | イ・ジョンヒョ監督 キム・ソニョン |
| 2024映画『破墓』 | キム・ゴウン キム・ソニョン |
| 2025年ドラマ『労務士ノ・ムジン』 | チン・ソンギュ イ・ミド |
| 2025年ドラマ『エマ』 | チン・ソンギュ キム・ソニョン |
主演のチョン・ドヨンとキム・ゴウンは映画『メモリーズ 追憶の剣』で共演。母と娘をを演じていました。
それから10年経った本作で、全く異なるジャンル・関係性での再共演を果たしました。感慨深い。
イ・ジョンヒョ監督×キム・ソニョンの作品がかなり多いですね〜!さすが名脇役キム・ソニョン!
本作ではユンスやウンと刑務所の同室になるボス的存在ワルスンを演じています。



キム・ソニョン、今回も強烈でクセ強めなキャラクターです!
『告白の代価』はどこで見られる?
\2025年12月現在、『告白の代価』はNetflixで独占配信中/
※配信が終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ページをご確認ください。
『告白の代価』感想!「イヤ〜な余韻が残っています…」(ネタバレあり)
ここから先は管理者JUMIが正直な感想を綴ります。内容・結末にも触れているので閲覧にはご注意ください。
全体を通してとても見応えがあり面白かったのですが、
感想として「面白かった!」とは言いにくくスッキリしない感覚。嫌な余韻がじっとりと残りました。
本当に悪かったのは誰で、何が正しくて、どうすればこうならなかったのだろうか…と悩まされたり。
ユンス、ウン、ペク検事、犯人であったチン弁護士など多くの登場人物に対して、
「理解はできるけど、その行動を肯定はできない…」と思ったり。
逆に「肯定しちゃいけないけど、その行動許せちゃう…」と思ったり。
自分の中の正義が大きく揺らがされたまま、自分の正解を出せないまま、終わっていきました。
ほかの人と感想や見解を語り合いたくなりますね。
きっと、見た人がこうなることが、制作陣の狙いなんだろうとも感じます。まんまとやられました。
壮絶な物語だっただけに、最終的にギデが殺された理由がわかった時には、
「そんなことで?」と思ってしまいました。しかしチン弁護士夫妻にとっては、
名誉やキャリア、お金も今後の仕事も、言ってしまえば“全て”がかかった非常に重大なことでした。
ギデにとってはポロッと出ただけの言葉だったかもしれません。だから気にも留めなかった。
でも、もしどこかのタイミングで「自分の一言でこの人たちが困っている」と気付けたら。
「しつこく連絡をしてくるってことは、それだけの理由があるんだろう」と思えたら。
殺害されるようなことにはならなかったのかもしれません。
物語の原点となるギデの死も、『告白の代価』であったというわけですね…。脚本家さん、すごいわ!
実際の生活の中でも、ちょっとした言葉やタイミングのせいで、
自分の人生が大きく変わってしまうことも、人の人生を大きく変えてしまうこともあるでしょう。
改めて、言葉の重さを感じ、常に誠実に生きていたいと思いました。






